弊社でも「fonfun AnyClutchリモート」というリモートデスクトップのサービスを提供しておりますが、この類のサービスを提供されている他社様も含め、注文が殺到してしまっているためにどこもライセンスの発行等に非常に時間がかかる状態になっています。

NTTテクノクロス様のマジックコネクトは2020年4月23日 現在の情報で、無料お試しは停止中で、且つご注文から15営業日程度という状況にあるようです。

2020年6月10日追記
上記のNTTテクノクロス様のマジックコネクトは現在、無料お試しの受け付けは再開されているようです。ただ、USBタイプのものについてはまだ全プランで受付を停止されているようです。詳しくはNTTテクノクロス様のサイトをご覧ください。

fonfun AnyClutchリモートもなるべく早くお客様にお届けできるようにはしているものの、現状で5営業日から最大10営業日程度と、どうしてもお待ちいただいてしまっている状況であることは事実です。

そこで、どうしてもお急ぎでテレワークをという場合には、先日発表されました「シン・テレワークシステム」の導入も一つ選択肢に上がるかと思いますのでご紹介させていただきます。

NTT 東日本 – IPA 「シン・テレワークシステム」 

新型コロナウイルス対策用 在宅勤務用シンクライアント型テレワークシステム 緊急構築・無償開放・配布ページ
https://telework.cyber.ipa.go.jp/news/

時間的な余裕がない状況下で、ユーザー登録や契約を要する本格的なテレワークシステムの環境整備が困難な中小企業・組織も多いことから、上記ページでシン・テレワークシステムが公開されています。

実証実験としての提供とのことですが、提供元がNTT東日本とIPAということを考えても、ソフトウェア自体のセキュリティ等には大きな問題はないとみても大丈夫でしょう。

新型コロナの影響のある期間中、とにかく急いで導入をしたいという場合は上記ページをご覧いただくとよいと思います。

ただし、サポート等はない為、ある程度は自力で設定等ができる必要があり、インストールの途中に書かれている内容などについても理解して進める必要があります。

企業でテレワークの環境を整えている場合にはIP制限を

シン・テレワークシステムは非常に便利なサービスですが、社内の管理者がコントロールすることを前提としておらず、個々の端末にインストールすれば利用可能となるものです。従って、スタッフが会社のパソコンへのインストール権限を持っている場合には、会社の関知しないところで社外からの遠隔操作が実現できてしまいます。こうした状況を回避したい場合のため、シン・テレワークシステムではIPアドレスによる利用制限を申請できるようになっています。

NTT 東日本 – IPA 「シン・テレワークシステム」  – 組織による本システムの利用規制申請
https://telework.cyber.ipa.go.jp/akusesu_kisei/

最悪でも無償提供されている期間だけと言えますが、会社の管理者がコントロールできないところで会社のPCが遠隔操作できる状態を避けたいのであれば、何かしらの対応をしておくのが望ましいです。

2021/1/20 追記
少なくとも現時点では、2021/10/31まで無償提供の約束をうたっています。また終了の6ヶ月前にはアナウンスがあるようですので、少なくとも乗り換えの猶予はあるとみてよいでしょう。

「シン・テレワークシステム」を利用する場合の注意点

先にも挙げた通り、会社の管理者がリモートデスクトップをコントロールできる状態とは言えないので、一時的な対応とみるのが良いでしょう。

またファイルの持ち出し等ができる物も選べるようですが、インストールを管理者が行わない限り、その説明については内容が難しく、普通の利用者であれば何も考えずにセキュリティの緩い状態での利用を開始できる状態になっていると言えます。

ソフトウェア自体に問題はないかもしれませんが、運用上はセキュリティにかなり問題があると言える状態です。

そのため、利用期間中は、どのようにしてセキュリティの問題を抑え、またテレワークだからこそ発生する長時間労働などの労務管理上の問題を起こさないかの工夫が必要です。

セキュリティ上の注意点としては管理者による監視ができない点から、誓約書等で危険な使用等をしないことを確認する必要があります。閲覧できる情報等を社外に不用意に出すことが就業規則に違反することなどは、改めてスタッフに確認をすることで漏洩等を故意に行う事を制限する必要があります。

労務管理上は、ルール上で長時間労働にはならないように整備をしておくことと、また運用の確認としてアクセスログで申請されている出退勤等と実際に差がない事を見ておく必要はあると言えます。

この辺りの手間はどうしてもあるので、実証実験と銘打たれている通り、長期間の運用をするには耐えないと言えます。
可能な限り、自社の運用に合ったサービスを選択することが、かえってコストは下がるので、導入をされる場合には少しだけそのあたりも念頭に置いておくことをお勧めいたします。

fonfun AnyClutchリモート

弊社で提供しておりますリモートデスクトップサービスは、5〜10営業日ほどお待たせしてしまう可能性がございますが、14日間の無料試用と、導入時にもサポートプランなどをご用意しております。

担当者様だけでの運用にご不安がある場合は、このようなサービスを利用しつつ、費用的な負担の部分については助成金を利用することで抑えることもできます。

助成金につきましても、弊社連携の社労士事務所にお繋ぎすることができますので、お気軽にお問い合わせください。

また、助成金等に関してはなかなか情報がなく具体的な金額がわからなかったりもします。
サンプルケースで試算した情報をいれたガイドブックもご用意しておりますので、ぜひご覧ください。