2020年3月23日現在、コロナウイルスが全世界で猛威をふるっています。
多くのイベントが中止になったりと完全に自粛ムードです。
東京の地下鉄にある電工掲示板にもテレワークを推進する案内文が流れています。 想定外の状況でも、テレワークを導入できれば会社の生産性も落ちないのでは?
こんな疑問を抱えている人も多いのではないかと思います。
ところが実状としては、そう簡単にテレワークを導入するのは難しく、様々な不安要素があります。
道路で遊んでる父親と子供達の声で
— 綾なすもの (@MST78939912) March 1, 2020
私の貴重なお昼寝が強制終了した。
私、明日からテレワークなんです。
家で仕事するんです。
やかましい遊び声で集中力が阻害されないか不安だ。
「引っ越せ!引っ越せ!今すぐ引っ越せ~♪♪」のオバサン化しないか不安だ。
うん、不安要素しかない。
テレワークの実状について調査してみると、多くの人が導入前後で疑問や不安を抱えていることが分かりました。
今回のブログでは、テレワークについて人々がどんな不安や疑問がを持っているのか? まとめてみました。
- テレワークの実状は?
- テレワーク(リモートワーク)に感じる不安や疑問20選
- 社内が利用しにくい雰囲気
- 上司や同僚の理解が得られないので気を遣う
- 取引先の理解が得られず気を遣う(業界で理解されない)
- 仲間で働く意識が強すぎる社風
- 日本型の協調性と和を重視した価値観
- 経営層の理解が得られない
- 上司が部下をマネジメントできない
- テレワークによる責任感からプレッシャー
- 子供や配偶者が在宅だと仕事にならない
- 雑談がなくなることで、暗黙に理解する情報が得られない
- 業務におけるコミュニケーション量の低下
- 会議に直接参加できない
- 交通事故などの労災処理はどうなる?
- 仕事場とプライベートが同じ環境だと難しい
- 時間管理が難しい
- 資料・データを持ち出せない
- 会社にいる時と比べて同じ成果が出せるか不安
- ウイルス感染が不安
- 従業員のセキュリティ意識が低く不安
- 認証技術で管理されるのが苦痛
- テレワークが良いかどうかは人それぞれ
テレワークの実状は?
起業と従業員にとってメリットが多いと提唱されているテレワークですが、やってみたら困った人もいるようです。
テレワーク普及により、自宅で😱
— 浅田慎二/Salesforce Ventures, Japan Head/常務執行役員 (@asada23) February 27, 2020
・あれ、会議できないやん(Zoom)
・資料見れないよ(Dropbox/Box)
・メールアクセスできひんやん(Slack)
・名刺ファイル会社だ(Sansan)
・承認どうやって取ればいいんだ!(SaaSワークフロー)
・社外から捺印依頼きた(クラウドサイン)
・営業案件?(セールスフォース)
テレワークを実施するには、業務に対応するツールが必要になります。
もしそれらを導入せずに行った場合、様々な問題が起こると予想されます。
この方の場合、緊急性が高く準備する時間もなかったのではないかと推測されますが、事前にどんな不安や疑問の声が多いのか知っておく必要がありますね。
テレワーク(リモートワーク)に感じる不安や疑問20選
それでは、ここから本題に入ります。
テレワーク導入前後で多くの人が抱える不安や悩みをまとめましたので、列挙していきます。
社内が利用しにくい雰囲気
チームメンバー集められて「会社方針でテレワーク積極的に活用するよう話が出た。ただまだ、強制ではない。テレワークする人は挙手して」という場があり..手をあげたのは私だけ。なんだか肩身の狭い思いをした。この状況じゃ毎日自分だけ自宅勤務はできないので結局適度に出社。ほんとに不安だし不満😵
— あるこ@tobe🤰 (@tobe65728252) March 1, 2020
この状況はなかなかツライですよね。
もしテレワークする人が少ない環境だと利用しにくい気持ちになりそうです。
挙手させるよりも、本音を引き出せるようにアンケートを取るなどの方法が良さそうです。
上司や同僚の理解が得られないので気を遣う
明日の打ち合わせもなくなったので自宅作業でいいはずなんだけど上司がいい顔しないので言い出しづらい空気(言うけど)。もっとみんなテレワークしようよーーまわるから
— ぽっぽ (@popppkopoppo) March 2, 2020
人それぞれ考え方が違うので、テレワークに対して好意的な印象を持っていない人が上司や同僚だった場合、実際にテレワークすることになると、空気が悪くなるかもしれません。
取引先の理解が得られず気を遣う(業界で理解されない)
司法のIT化)新型肺炎をきっかけに、うちの法律事務所でもテレワークを導入しようと検討したが、裁判所の世界が恐ろしほどの紙とファックスの文化で、テレワーク化が思うようにいかない。こちらの知恵が足りないのかもしれないが、これほどIT化が遅れているのは国会、裁判所、役所くらいではないか。
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) February 28, 2020
業界によってはIT化があまり進んでいない企業や団体があるようです。
連絡手段のほとんどが電話やFAXだと、心理的にも導入へのハードルがかなり高くなりますよね。
仲間で働く意識が強すぎる社風
自分の社風にも言えるけど
— ゴブリン (@goblin_jp) February 27, 2020
今仕方なく在宅ワークの仕組みを作っても
「メールでは伝わらないこともある、基本は電話」とか
「顔を合わせて信頼が成立」とかどうしても思ってしまう会社は
今年が終わったら絶対テレワーク腐っていくからな
会社の社風が直接会うことに価値を置いているのであれば、テレワークするのは難しいかもしれませんよね。
テレワークにおける信頼というのは、仕事の成果を明確に評価できる仕組みでなくてはならないと思えます。
日本型の協調性と和を重視した価値観
ぼくは奥さんの第三子妊娠をきっかけにテレワークを始めました。ただ、そこまでの壁は想像以上に高く苦労しました💧
— たーくん@4y6m👧2y6m👦5m👶のパパ (@Taakun0514) May 28, 2019
テレワークって、協調性だったり、見られる成果という点である意味ハードルが高くなるので、それで嫌がる人もたくさんいる事がわかりました。ぶっちゃけ日本人には合わないのかも…
テレワークで独立した環境になると、オフィスにいる時のようにみんなで協力して仕事をするのは難しいかもしれません。
どちらかと言えば、個々の成果を求めるようになっていくので、プレッシャーになる人も出てくると思います。
経営層の理解が得られない
ウチの会社の社長、テレワークって電話使って仕事することだと思ってるんじゃないかな?
— Zucca_ai (@ZuccaCocoro) February 29, 2020
まあ、そんなレベルですw💦#テレワーク
経営層が知識不足でテレワークをよく知らない、あるいはテレワークによる仕事のマネジメントが難しいと感じていれば、導入するのはハードルが高いですよね。
上司が部下をマネジメントできない
テレワークになると仕事のできない人が淘汰されてくって話があるが、組織としてそれも良くないのでそうならないためのマネジメントをどうにかしないといけないなと思う。
— iwaki takashi (@tontoroll1103) February 28, 2020
テレワークになると、成果を定量的、定性的に評価する傾向になると思われます。そうなると、やはり上司が部下を教育するのも難しくなりますよね。
テレワークによる責任感からプレッシャー
先月で案件にひと段落ついて、うちも今月からテレワーク推奨になったけど、嬉しさよりもプレッシャーが大きい🙄
— 美濃 匠 (@tkmo04) March 2, 2020
ちゃんとやらないといけない。というプレッシャーは間違いなく出社するよりも大きいよ。
やはり成果を重視する職場環境はプレッシャーが大きいようです。
また、テレワークしている人が特別に優遇されているような状況だった場合、責任を感じて必要以上に長時間労働になってしまう人もいるようです。
子供や配偶者が在宅だと仕事にならない
妻がまだ帰ってないんですが、確信しました
— なかがわ1y8m♂のパパ 家事マグ開発者 (@nkgw_yuta) March 1, 2020
子ども見ながらテレワークは私には不可能
ただただ在宅で育児してるだけで1日が終わる
昼ごはん作ったの12時で食べ終わったの14時とかですし
子供がいる家庭環境だと、テレワークするのが厳しいと感じている人が多いです。集中できる環境が無いと、テレワークするのは過酷かもしれません。
雑談がなくなることで、暗黙に理解する情報が得られない
(続)テレワークが広がらないのも、結局「職場の暗黙知」の共有機会と対面コミュニケーションの積み重ねによる信頼の確保という課題にどう対応すればよいのかが見えてないからなんじゃないかな。
— 食べる寝る働く遊ぶ。 (@ieatsleepenjoy) October 11, 2017
オフィスにいると、従業員同士の会話を何気なく聞いていたりするので、意識しなくても意外と職場の雰囲気を掴めたりしますよね。
テレワークすると業務外の情報が少なくなります。
業務におけるコミュニケーション量の低下
やばいテレワーク寂しい心細い…いやべつに自宅でひとりで仕事するの全然初めてじゃないのになんで…天気悪いからか????
— とむ/2y🧒🏻 (@tooo0ooo0ooom) March 2, 2020
テレワークになるとコミュニケーションが少なくなります。1人で作業するのに向いていない人にとっては、働きにくいと環境とも言えます。
会議に直接参加できない
道内の対応で忙しいのに、わざわざ東京に行った鈴木知事。
— fumi23kato (@fumi23kato) February 29, 2020
首相もテレワーク推進するなら電話会議にすれば良いのに…と思うけれど、
仕事skypeでちゃんと伝わるか不安だし、直に話しても伝わる相手かも不安…#新型コロナウイルス #新型肺炎 #2019CoV #COVID19 #鈴木直道 https://t.co/bZHsndW3wp
テレワークを実施すると、会議もオンライン上でツールを利用して行う企業が多いようです。それでも重要な話では直接会うという必要がありそうです。
交通事故などの労災処理はどうなる?
リモートワーク(テレワーク)で一点気になるのは労災だなぁ。
— Ikeda Daigo (@hogedigo) February 27, 2020
家で作業中に怪我したら労災おりるのか。
例えば自宅の近くにあるカフェなどで仕事をしようと思って、移動している最中に事故にあった場合の処理はどうなるのか? 言われてみるとどうなるんだろうって思いますよね。
仕事場とプライベートが同じ環境だと難しい
在宅勤務、まあ安全的な意味ではいいんですが、誘惑多くて作業はかどらないから会社行きたいわ…。漫画とか漫画とか漫画とか…仕事とプライベートなお楽しみは分けたいし、現実的に使いなれた共用の資料とか手元にないの不便、ちょっと教えてもできないし…不慣れ。#在宅勤務#テレワーク
— ミナ (@626429664_every) February 28, 2020
自宅が仕事場になると、ついついサボりがちになるかもしれません。
それでいて、会社の資料が使えないとなると、生産性も落ちてしまうかもしれませんよね。
時間管理が難しい
自宅でのテレワークって集中できてます?
— くだりざか主任🇺🇸米国株既婚投資家 (@takanetsukamu) March 2, 2020
自分はあんまりできてません。
これを思うと自己管理ができる自営業の方を尊敬します
自分で時間を管理するのが苦手な人もいます。
そうなるとサボりが出て時間を管理できなかったらどうしよう…
そんな不安を抱える人もいるようです。
資料・データを持ち出せない
テレワーク憧れるけど、
— Tamamo@わんだーらーん (@tamamo0427) February 20, 2020
開発環境はともかくテスト環境整えるの大変
更に資料も持ち出し厳禁だしうちでは厳しい
資料やデータを持ち出せない場合、テレワークするのは難しいですよね。環境構築も会社によっては難しい場合もあると思います。
会社にいる時と比べて同じ成果が出せるか不安
「働きやすくなる分、成果は出せよ」→まさにこれ。これができない人はテレワークに適さない。
— みっちゃん (@randy_44) February 23, 2020
テレワークになるとセルフマネジメントが重要です。
スケジュールを自分で決めて、着実に実行する。
でもそれって意外と難しいですよね? 自分のパフォーマンスをちゃんと発揮できるか不安に思う人が多くいます。
ウイルス感染が不安
テレワーク、社給じゃなくて個人のPC使う人チラホラ見かけるんだけど大丈夫なんだろうか…この状態につけ込んでマルウェアとか流行しそうで怖い…リアルでもネットでもウイルスに脅かされてしまう
— モーリー (@morry0519) February 27, 2020
自宅で使用する端末がウイルスに感染してしまったらどうなるのだろうか?
責任は自分? 会社? きちんとセキュリティ対策を行うことが大切です。
従業員のセキュリティ意識が低く不安
テレワーク、テレワークって言うけど…
— はるみん@量産型PHASE4 (@haruminya) February 26, 2020
技術的には可能だけど。
環境やセキュリティ意識とかが追い付いてないと思う。
中小企業なら尚更だと。
ちゃんとセキュリティ管理者やチェックする仕組みやする人とか揃えないと行けないから、そんな言うほど簡単じゃないと思う。
従業員が情報漏洩などの、セキュリティ対策を意識していない場合、リスクが増すかもしれません。
情報漏洩のリスクについて、場合によっては研修を行ったりする必要があると言えます。
認証技術で管理されるのが苦痛
テレワークの説明を聞いた。顔認証でPCの前にずっといなきゃいけないらしく、離席して顔が写ってないと就業外、他の人が写るとセキュリティの関係で警告の報告が管理職に届く。拘束感はんぱない…
— yumuy (@yumuys) July 17, 2019
テレワークで会社にいかなくても働けるのは快適ですが、顔認証でずっとパソコンの前で拘束されるのは正直しんどいですよね…
テレワークが良いかどうかは人それぞれ
テレワークの実施にあたって、多くの人が抱えている不安のコメントをまとめてみましたが、共感できることや意外なところにも気づきがあったのではないかと思います。
テレワークといえば通勤がなくなる、生産性が上がる、コストが下がるなどメリットが注目されがちですが、人の気持ちを無視しては実施できません。
そして、誰にとってもベストという働き方ではなく、性格や環境によっては従来通りの働き方がベストかもしれません。
テレワークはまだまだ試行錯誤の段階ですが、今後はより良い制度や仕組みが構築されていくことも考えられます。
この記事を参考にしていただき、これからテレワークを始める人や、不安要素を払拭したい人にお役立ちになればと思って書きました。
なお、これらの問題のすべてではありませんが、一部の解決の手助けとなるようなガイドブックの作成も現在進行中ですので、気になる方はぜひダウンロードください。
完成後にはこちらのブログで公開を予定しています。
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