2020年3月23日現在、コロナウイルスが全世界で猛威をふるっています。
多くのイベントが中止になったりと完全に自粛ムードです。

東京の地下鉄にある電工掲示板にもテレワークを推進する案内文が流れています。 想定外の状況でも、テレワークを導入できれば会社の生産性も落ちないのでは?

こんな疑問を抱えている人も多いのではないかと思います。
ところが実状としては、そう簡単にテレワークを導入するのは難しく、様々な不安要素があります。

テレワークの実状について調査してみると、多くの人が導入前後で疑問や不安を抱えていることが分かりました。
今回のブログでは、テレワークについて人々がどんな不安や疑問がを持っているのか? まとめてみました。

テレワークの実状は?

起業と従業員にとってメリットが多いと提唱されているテレワークですが、やってみたら困った人もいるようです。

テレワークを実施するには、業務に対応するツールが必要になります。
もしそれらを導入せずに行った場合、様々な問題が起こると予想されます。

この方の場合、緊急性が高く準備する時間もなかったのではないかと推測されますが、事前にどんな不安や疑問の声が多いのか知っておく必要がありますね。

テレワーク(リモートワーク)に感じる不安や疑問20選

それでは、ここから本題に入ります。
テレワーク導入前後で多くの人が抱える不安や悩みをまとめましたので、列挙していきます。

社内が利用しにくい雰囲気

この状況はなかなかツライですよね。
もしテレワークする人が少ない環境だと利用しにくい気持ちになりそうです。
挙手させるよりも、本音を引き出せるようにアンケートを取るなどの方法が良さそうです。

上司や同僚の理解が得られないので気を遣う

人それぞれ考え方が違うので、テレワークに対して好意的な印象を持っていない人が上司や同僚だった場合、実際にテレワークすることになると、空気が悪くなるかもしれません。

取引先の理解が得られず気を遣う(業界で理解されない)

業界によってはIT化があまり進んでいない企業や団体があるようです。
連絡手段のほとんどが電話やFAXだと、心理的にも導入へのハードルがかなり高くなりますよね。

仲間で働く意識が強すぎる社風

会社の社風が直接会うことに価値を置いているのであれば、テレワークするのは難しいかもしれませんよね。
テレワークにおける信頼というのは、仕事の成果を明確に評価できる仕組みでなくてはならないと思えます。

日本型の協調性と和を重視した価値観

テレワークで独立した環境になると、オフィスにいる時のようにみんなで協力して仕事をするのは難しいかもしれません。
どちらかと言えば、個々の成果を求めるようになっていくので、プレッシャーになる人も出てくると思います。

経営層の理解が得られない

経営層が知識不足でテレワークをよく知らない、あるいはテレワークによる仕事のマネジメントが難しいと感じていれば、導入するのはハードルが高いですよね。

上司が部下をマネジメントできない

テレワークになると、成果を定量的、定性的に評価する傾向になると思われます。そうなると、やはり上司が部下を教育するのも難しくなりますよね。

テレワークによる責任感からプレッシャー

やはり成果を重視する職場環境はプレッシャーが大きいようです。
また、テレワークしている人が特別に優遇されているような状況だった場合、責任を感じて必要以上に長時間労働になってしまう人もいるようです。

子供や配偶者が在宅だと仕事にならない

子供がいる家庭環境だと、テレワークするのが厳しいと感じている人が多いです。集中できる環境が無いと、テレワークするのは過酷かもしれません。

雑談がなくなることで、暗黙に理解する情報が得られない

オフィスにいると、従業員同士の会話を何気なく聞いていたりするので、意識しなくても意外と職場の雰囲気を掴めたりしますよね。
テレワークすると業務外の情報が少なくなります。

業務におけるコミュニケーション量の低下

テレワークになるとコミュニケーションが少なくなります。1人で作業するのに向いていない人にとっては、働きにくいと環境とも言えます。

会議に直接参加できない

テレワークを実施すると、会議もオンライン上でツールを利用して行う企業が多いようです。それでも重要な話では直接会うという必要がありそうです。

交通事故などの労災処理はどうなる?

例えば自宅の近くにあるカフェなどで仕事をしようと思って、移動している最中に事故にあった場合の処理はどうなるのか? 言われてみるとどうなるんだろうって思いますよね。

仕事場とプライベートが同じ環境だと難しい

自宅が仕事場になると、ついついサボりがちになるかもしれません。
それでいて、会社の資料が使えないとなると、生産性も落ちてしまうかもしれませんよね。

時間管理が難しい

自分で時間を管理するのが苦手な人もいます。
そうなるとサボりが出て時間を管理できなかったらどうしよう…
そんな不安を抱える人もいるようです。

資料・データを持ち出せない

資料やデータを持ち出せない場合、テレワークするのは難しいですよね。環境構築も会社によっては難しい場合もあると思います。

会社にいる時と比べて同じ成果が出せるか不安

テレワークになるとセルフマネジメントが重要です。
スケジュールを自分で決めて、着実に実行する。
でもそれって意外と難しいですよね? 自分のパフォーマンスをちゃんと発揮できるか不安に思う人が多くいます。

ウイルス感染が不安

自宅で使用する端末がウイルスに感染してしまったらどうなるのだろうか?
責任は自分? 会社? きちんとセキュリティ対策を行うことが大切です。

従業員のセキュリティ意識が低く不安

従業員が情報漏洩などの、セキュリティ対策を意識していない場合、リスクが増すかもしれません。
情報漏洩のリスクについて、場合によっては研修を行ったりする必要があると言えます。

認証技術で管理されるのが苦痛

テレワークで会社にいかなくても働けるのは快適ですが、顔認証でずっとパソコンの前で拘束されるのは正直しんどいですよね…

テレワークが良いかどうかは人それぞれ

テレワークの実施にあたって、多くの人が抱えている不安のコメントをまとめてみましたが、共感できることや意外なところにも気づきがあったのではないかと思います。

テレワークといえば通勤がなくなる、生産性が上がる、コストが下がるなどメリットが注目されがちですが、人の気持ちを無視しては実施できません。

そして、誰にとってもベストという働き方ではなく、性格や環境によっては従来通りの働き方がベストかもしれません。
テレワークはまだまだ試行錯誤の段階ですが、今後はより良い制度や仕組みが構築されていくことも考えられます。

この記事を参考にしていただき、これからテレワークを始める人や、不安要素を払拭したい人にお役立ちになればと思って書きました。
なお、これらの問題のすべてではありませんが、一部の解決の手助けとなるようなガイドブックの作成も現在進行中ですので、気になる方はぜひダウンロードください。
完成後にはこちらのブログで公開を予定しています。

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