これから社会人になる就活生や新卒の方
「企業や組織の成長に貢献したい」「マーケティングや事業戦略に携わりたい」
と意気込んでいるけど、どうすればいいか分からないと悩んでいませんか。
今回は、そんな方に役立つツール「SWOT分析」について紹介したいと思います。

SWOT分析(スウォット分析)とは

SWOT分析は、企業がどのような状況に置かれているのかを分析することができ、主にマーケティングや経営戦略の場で使われるフレームワークです。
Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の頭文字をとってSWOT分析と呼ばれ、強み・弱みの内的要因と機会・脅威の外的要因の4つの要素を軸に分析する方法です。
企業や組織の成長に悩んだときや新規事業を立ち上げる時に活用すると、事業課題や市場機会が見えてきます。
自己分析や企業研究をする際も用いることができるため、就職活動にもこのフレームワークを使うことをお勧めします。

自社でコントロールできるプラスの要因を強み、
マイナスの要因を弱みと考えます。
Strength 
 ●なぜ自社の商品、サービスを選んでいただいたか
 ●知名度や技術力
Weakness 
 ●自社の苦手な部分
 ●競合より足りていない部分

自社ではコントロールできない環境や市場、政治的影響
などのプラスの要因を機会、マイナスの要因を脅威と考えます。
Opportunity
 ●ビジネスチャンス
Threat 
 ●自社の活動に妨げになる外的要因

SWOT分析の例

弊社のサービス「fonfun AnyClutchリモート」を例にSWOT分析をしてみます。
fonfun AnyClutchリモートは、テレワーク導入に役に立つ、オフィスから離れた場所から社内のパソコンを操作できるリモートアクセスサービスです。

まず思い浮かんだことを箇条書きにしてみてください。
その中から優先度の高い内容を残していきます。
弊社の場合以下のような内容を残しました。
強み:
 ●どこでも安全に会社のパソコンに繋げる
 ●効率よく働ける
 ●アクセス規制できる
弱み
 ●認知度が高くない
 ●会社のパソコンの電源が入っていない時、利用できない
機会
 ●少子高齢化による人手不足
 ●災害
 ●働き方改革
 ●グローバル化
脅威
 ●技術革新


一度に分析してみようと思っても、何から手を付けていいか分からなくなりますが、このように4つの要素に分けて、それぞれの項目で考えてみると様々な視点から書き出すことができると思います。

分析結果を活用する

それぞれの項目を掛け合わせていくと、機会に対して活かせる強み、克服すべき点や今後どう対処していくかなど課題が見えてきます。
強み×機会を活かす
●災害などで、出社困難な状況になっても業務を行うことができる
●少子高齢化による労働人口の減少のため、人材確保と仕事の効率化が求められる
そのため、在宅勤務を実現し、体の不自由な方や育児や介護で出社できない方の退職者を減らすことができる
●アクセスを管理できるため、利用時間制限機能を使うことで残業を規制することができる
●海外出張先からでも会社のPCにつなぐことができる

弱み・脅威を克服するため
●PCの電源がついていないと利用できないことを克服するため
→RemoteWOLを提供する。RemoteWOLを使って電源を遠隔地で入れることができる。
●競合他社と差別化をするためどうすべきか、認知度を上げるためにどうすべきかなど対策を考える必要がある
●将来、技術の進歩によりクラウドサービスやスマートフォン、タブレットで十分に仕事ができるようになり、PCの利用が減りリモートアクセスサービスの需要が減る可能性がある→これをどう機会に変えていけるかを考える必要がある。

まとめ

SWOT分析についてご理解いただけたでしょうか。
まずは、自分や自分を取り巻く環境に当てはめて、練習してみてはいかがでしょうか。この分析を使いこなすことができれば、他の人と違った視点からあなたや周囲の環境を変化させることができるかもしれません。
ぜひ、活用してみてください。